【論理的に作り上げるコーディネート②】侮るなかれ!ベーシックなアイテムの底力
こんにちは、げべらみです。
【論理的に作り上げるコーディネート】としまして、いくつかのシリーズに分けてコーディネートを組む際の考え方についてご紹介しています。
今回の記事ですが、内容を要約しますと、
ベーシック(=シンプル+上質+定番+シルエットが美しい)なアイテムを用いて、引き算のファッションを作ってみよう!
といった内容になっています。ぜひぜひ最後までご覧ください。
前回は洋服を分類してコーディネートを作る方法についてご紹介しました。
洋服をトップス、ボトムス、アウター、靴、アクセサリー(要素)に分類して、アクセサリー以外の4要素(アウターを使わない場合はアウターを除く3要素)の服を究極的にベーシックなものにして、TPOや気分を加味してコーディネートの方向性を決めてから、アクセサリー要素を足してコーディネートを作り上げる。アクセサリー要素を足しても少なくとも半分はベーシック要素が残るようにする。
というものでしたね。
ぜひ、こちらの記事もご参照ください。
今回は、ベーシックなアイテムの底力をご紹介します。
目次
ベーシックなアイテムの底力
早速ですが、「コーディネート 冬」や「着こなし Tシャツ」みたいにGoogleで画像を検索してみてください。
オシャレでカッコいいスタイルがたくさん出てきますね。そんな素敵なコーディネートたちですが、よくよく見てみると意外とシンプルなコーディネートが多いと思いませんか?
例えば「冬 コーディネート」で検索すると、黒のダウンに白のニットに細身の黒のズボンのようなスタイルが出てきますね。
他のコーディネート見てもシンプルで定番なアイテムを使っているものが多いと思います。
逆に街であまりオシャレには見えない(ごめんなさい)服装に注目してください。どうでしょうか?例えば無駄に色が多かったり、ダボダボだったり、変な装飾が入っていたりしませんか?
そう、意外にもシンプルな服装の方がオシャレに見えることが多いのです。
オシャレな服装=シンプルな服装
という等式が絶対的なものであるとは言えませんが、少なくともシンプルであることが重要な要素であることは間違いありません。
引き算のファッションとベーシックなアイテムについて
「美は細部に宿る(God is in the detail)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは近代建築の巨匠であるミース・ファン・デル・ローエの言葉です。
彼はもう一つ有名な言葉を残しています。それは「より少ないのは、より豊かなこと(Less is more)」という言葉です。
彼の建築物はどれもシンプルながら究極的に美しい。まさに引き算の美であるといえます。
この引き算の美という考え方がファッションにおいてもとても重要な要素であるといえます。
それでは引き算のファッションについて考えてみましょう。
引き算のファッションにはシンプルなだけではなく、
- 上質である
- 定番のアイテムである
- シルエットが美しい
といったような要素が必要になってくると思います。
例えば白いTシャツはシンプルですが、素材がペラペラであったり、サイズ感がおかしかったら素敵には見えませんよね。
引き算のファッションを構成するアイテムをベーシックなアイテムと定義したいと思います。
つまり、
ベーシック=シンプル+上質+定番+シルエットが美しい
ですね。
それではひとつひとつ見ていきましょう。
上質とは
これは分かりやすいですね。粗悪な素材を使っている服はオシャレには見えません。
ところで、いい素材とは何でしょうか?これがなかなか見極めるのが難しいのです。
一昔前であれば天然素材にくらべ人工素材(ナイロン、ポリエステルなど)は劣っているという考え方もありましたが、現在では同等の価値があります。
逆にオーガニックを謳っている天然素材であっても、質が良いとはいえない様なものも存在します。
そんな見極めるのが難しい素材感ですが、上質なアイテムは次の4点を満たしていることが多いかとおもいます。
- 生地の厚さ:全てがそうとは言えませんが、あまりにも薄い生地を選ぶことはお勧めできません(Tシャツなど)
- シワ感:質の良い生地は細かいシワが入りにくく、質の悪い生地は細かいシワが入りやすい傾向があります(特に綿)。
- 光沢感:これが一番見極めが難しいと思います。質に悪い生地は光沢感が少ないか不自然に強いのどちらであることが多いです。
- 値段:質の良い素材はその分希少なもの。あまりにも安いものは注意が必要です。
本当に良い素材を見極めるためには、良い素材とは何かを知り、見極める審美眼が必要になってくるかと思いますが、この4点に気をつけるだけでも素材選びで失敗しにくくなると思います。
定番とは
こちらも分かりやすいですね。長年愛されているアイテムです。
例えば、テーラードジャケットなどは流行りによってシルエットが多少異なることはありますが、いつの時代にも愛用されているアイテムですね。
そんな流行り廃れを乗り越えて定番となりえたのは流行り廃りを乗り越えるだけの強い魅力があるからこそだと言えます。
シルエットとは
素材感や色、サイズ感などに比べて、意外と軽視されがちなのがシルエットです。基本的にオシャレに見えるシルエットは
- 細身、テーパードが効いている
- オーバーシルエット
の2つだけです。意外にも「ほどほどな」シルエットはお勧めできません。
ヒトは男女問わず人間の身体に美しさを感じます。古今東西、絵画や彫刻において人の身体の美しさが表現されている事からも証明されています。
美しく感じるシルエットも立体感があり、身体の曲線に沿うような(ピチピチという意味ではありません)ものです。
例えば、中途半端で太さに変化が少ないようなズボンよりも脚の太さに沿って足首にかけて細くなっていく様なシルエット(テーパードシルエットといいます)のズボンの方が素敵に見えます。
このように、美しく感じる洋服にはヒトの身体に基づいた美しい立体感があります。逆にイマイチなシルエットの服はどこか「のっぺりした」印象があることが多いです(ジャケットやズボンが顕著です)。
最初に述べましたオーバーサイズはアクセサリー要素に含まれるので、今回は解説を省かせていただきます。
まとめ
今回はベーシックなアイテムの重要性と、ベーシックなアイテムとはどの様なものなのかについてご紹介しました。
次回の記事では、具体的にどのようなアイテムを持っておくといいのかについてご紹介いたします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。